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腐よろず雑記。 感想やラクガキ・小ネタを投下してます。 ZEXALが無事最終回を迎えましたが相変わらずカイト受けを欲しています!!切実!!
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ごっず145があまりにも衝撃的だったので思わず小ネタを。
推敲とか知らなくてすみません。勢いだけです。

カプではありません、なんちゃってシリアス。

+++

アニ感は後で書きに来ます。

+++




■二律背反



記憶を無くしたのは偶然かそれとも必然か。

「僕で良かったら、君たちの夢を叶える歯車の一つになるよ」

使命を忘れた自分が、彼らに誓った約束。
ファイブディーズの一員として過ごして来た事実は僕の中に生き続けていた。
記憶を無くした僕を心から歓迎してくれた遊星。
いつも殴られてばかりだったけれど、裏表なく僕に接してくれたジャック。
面倒見がよくて、とても仲間思いなクロウも分け隔てなく僕を仲間として見てくれた。
最初は少しとっつきにくかったけど実はとても優しくて、ライセンスを取得したのをきっかけにDホイールにとても興味を持ってくれたアキさん。
いつも元気にみんなを勇気づけてくれる龍亞や、そんな龍亞を支えているしっかりものの龍可。
大切な仲間と、大会を勝ち進んでいくうちに彼らは“必然的”に決勝へと進出した。
このまま彼らの一員としてそばにいたいブルーノと、破滅の未来を変える使命を負ったアンチノミー。
どちらも僕の望みであり、しかし裏と表は共存出来ない。
僕を信じて一緒に戦ってきた赤き竜の戦士たち。
全てを託し僕を最後の大役に選んでくれたゾーンやアポリア、パラドックス。
僕は、どちらかを選ばなければならない。
世界の破滅、絶望しかない未来。
大切なものを失う耐え難い未来は避けねばならない。
でも……その未来は、本当に未来なのだろうか。
既にゾーンの計画の幾つかは変わり始めている。
今僕のいるこの世界は、僕たちが過ごして来た過去とは別物だ。
この未来には本当にあの絶望が待っているのだろうか。
今を必死に生きている遊星達を消したその先には、まだ見ぬ明るい未来が待っているのだろうか。
彼らの作る未来のゆく末は、砂塵にまみれた世界の崩壊なのか?
遊星なら、遊星ならもしかすると。信じる力を奇跡に変えてきた彼らの紡ぐ未来なら、奇跡を必然に変えるほどの絆に成り得るのではないだろうか。
人の可能性は未知数だ。悩んでも苦しんでも。希望を胸に立ち上がれるのは人間の強さだ。
彼らならば、もしや……。
僕たちに変えられなかった未来を、僕たちが見つけられなかった希望を見いだせるのでは。
「僕か君か、生き残ったほうが未来を救える。遊星、僕を倒すことができるか!?」
「ブルーノ……本当に、それしか方法はないのか…っ」
「少なくとも、僕に勝てないようでは君たちに未来はない!生き残りたければこの僕を、アンチノミーを倒すことだ!」
遊星、君なら違う未来を手に出来ると僕は信じている。
でも僕はゾーンを裏切ることも出来ない。彼の負った傷はあまりにも深い。それを救えるのもまた、他ならぬ君だけかもしれない。
遊星。君と初めて交わした約束を覚えているかい?
僕は君たちの夢を叶える歯車の一つになりたい。
今でもその気持ちは変わってないよ。

「アンチノミー……いや、ブルーノッ!」

闇に飲み込まれながら、僕は君の声を聞いた。

「遊星……」

僕は、君たちが作る目映い未来のための、ほんの小さな歯車のひとつになれたかな。
僕たちはもっと違うかたちで出会えていたら、戦わずにずっと仲間でいられたかな。
けれど、僕は今とても満ち足りている。
君と…君たちと過ごした日々は他の何者にも代えられない、ゾーンとも共有することのできない、僕だけの記憶だから。
君たちなら未来を変えられると、僕は信じている。

遊星……君が、証明してくれ。

その変わった未来でもう一度君と会えたら。


その時はまた――――。

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