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ポッキーの日…だとおきてから気づいてバスのなかで1人ポチポチしてクリカイのポッキーネタを書いてました。
朝から酷すぎて出社前なのに帰りたくなった。・゚・(ノД`)・゚・。
そんなわけで会話文多めの書き殴り小ネタですが甘いです。
アホですギャグですえぇもう笑ってください私も恥ずかしすぎて笑うしかない。
穴があったら埋まって冬眠してきます_○/|_
+++
■ポッキーの日~ポッキーゲーム~
「カイト。今日はポッキーの日だと聞いたのだが」
「え?あぁ、11月11日だから1を棒状の菓子に見立ててそう呼ぶそうです」
「それで、日本文化について非常に興味深い資料を見つけたから是非君に手伝ってもらいたいのだが…」
「興味深い資料?ええ構いませんよ」
「そうかありがとう。では早速……」
そう言ってクリスはおもむろに取り出した箱を開け、中の袋からチョコレートでコーティングされた一本の菓子を手に取った。
「さあカイト。くわえてくれ」
思いがけないクリスの言葉にカイトが固まる。
「……え……な、何故です?」
「ポッキーゲームとはこういうものだろう?」
違うのか?と不思議そうに首を傾げるクリスにカイトも首を横に振った。
「お、俺は知りません!」
「そうだったのか。文献によるとポッキーを両端から食べ進み来年の運を占う日本の古い神事に由来するものだと……」
思わず耳を疑う説明だったが、クリスは至って真剣だ。
とても冗談を言っているようには見えず、聞かされる内容にカイトはただただ驚くしかない。
「俺も日本は長くないので……初めて聞きました。でもその、両端から食べるってことはつまり……」
「気が進まないのか?」
「……少し恥ずかしいです」
「そうか。君が気乗りしないと言うなら仕方がない。ポッキーゲームは今日1日しか許されない神聖な儀式。それに相手は自分の信頼できる人間でないと駄目らしいのだ」
「し、信頼……」
信頼の二文字にカイトが揺れる。
一年で今日という日にしか許されない儀式の相手にまさか自分が選んでもらえたと知れば断ることなんて出来ない。
相手は他でもない、クリスなのだ。
「わ、わかりました!俺なんかで良ければ!」
「ありがとうカイト。ではこれを……」
「はい」
カイトは先程までの困惑はどこへ消えてしまったのか、驚くほど素直にクリスに渡されたポッキーをくわえる。
と、クリスが反対側に口をつけた。
「準備は良いかカイト」
「は、はい……っ」
クリスの顔が思ったより近く、カイトは赤面した。
しかしこれは神聖な儀式であってこんなやましい気を抱いてはいけないはず、と必死にこらえる。
小さな振動にクリスの顔が近づく。
クリスは至って真剣だ。カイトも儀式と聞いて、真面目にクッキー生地を食んだ。
やがて目と鼻の先に互いが近づき、ある程度覚悟していたとは言えやはりカイトは戸惑った。
クリスに勝って欲しいがもしこのままクリスが進んできたらポッキーはどうなるのか。
ただでさえ残り数センチ。
折ってしまおうかとも考えたがクリスに失礼だろうと思いなおす。
それにクリスに勝ちを譲るのも真剣勝負に水を指すのではないか…そもそも神聖な儀式。運と実力以外の要素を持ち込んではならないのだろう。
カイトがそう考え込むうちにふっとクリスの息がかかる。
伏し目がちなクリスの長い睫毛、深海のような青い瞳はいつにも増して真剣だ。
でももうすぐ鼻筋が触れてしまうかもしれない。
そしてそのうち……。
カイトの瞳が揺れる。
むしょうに恥ずかしくなり、耐え切れず目を閉じた瞬間、不意に何かが唇に触れた気がした。
恐る恐る目を開けるとクリスが柔らかな笑みを浮かべポッキーから口を離していた。
気づけばカイトの口許にもポッキーの姿はない。
勝負はどうなったのかとクリスを見上げるとクリスは困ったように言った。
「勝負は引き分けかな」
「そ、そうです……ね」
「結果を食べてしまうのが難点だね」
そう言えばそうだ。どちらがより多く食べたかなんて、どう確認しろと言うのだろう。
その疑問に思い当たったカイトをよそに、クリスはまるで結果など気にしていない素振りで言った。
「また来年再挑戦しよう」
「え……あ、はい……」
次は上手く出来るだろうか、もしかするとまだ調べ切れていないルールがあるのかもしれないなと考えながら、カイトはあとでオービタルに調べさせようと決めて。
ふと、クリスの言葉の意味に思い至りカイトは耳まで赤くなった。
朝から酷すぎて出社前なのに帰りたくなった。・゚・(ノД`)・゚・。
そんなわけで会話文多めの書き殴り小ネタですが甘いです。
アホですギャグですえぇもう笑ってください私も恥ずかしすぎて笑うしかない。
穴があったら埋まって冬眠してきます_○/|_
+++
■ポッキーの日~ポッキーゲーム~
「カイト。今日はポッキーの日だと聞いたのだが」
「え?あぁ、11月11日だから1を棒状の菓子に見立ててそう呼ぶそうです」
「それで、日本文化について非常に興味深い資料を見つけたから是非君に手伝ってもらいたいのだが…」
「興味深い資料?ええ構いませんよ」
「そうかありがとう。では早速……」
そう言ってクリスはおもむろに取り出した箱を開け、中の袋からチョコレートでコーティングされた一本の菓子を手に取った。
「さあカイト。くわえてくれ」
思いがけないクリスの言葉にカイトが固まる。
「……え……な、何故です?」
「ポッキーゲームとはこういうものだろう?」
違うのか?と不思議そうに首を傾げるクリスにカイトも首を横に振った。
「お、俺は知りません!」
「そうだったのか。文献によるとポッキーを両端から食べ進み来年の運を占う日本の古い神事に由来するものだと……」
思わず耳を疑う説明だったが、クリスは至って真剣だ。
とても冗談を言っているようには見えず、聞かされる内容にカイトはただただ驚くしかない。
「俺も日本は長くないので……初めて聞きました。でもその、両端から食べるってことはつまり……」
「気が進まないのか?」
「……少し恥ずかしいです」
「そうか。君が気乗りしないと言うなら仕方がない。ポッキーゲームは今日1日しか許されない神聖な儀式。それに相手は自分の信頼できる人間でないと駄目らしいのだ」
「し、信頼……」
信頼の二文字にカイトが揺れる。
一年で今日という日にしか許されない儀式の相手にまさか自分が選んでもらえたと知れば断ることなんて出来ない。
相手は他でもない、クリスなのだ。
「わ、わかりました!俺なんかで良ければ!」
「ありがとうカイト。ではこれを……」
「はい」
カイトは先程までの困惑はどこへ消えてしまったのか、驚くほど素直にクリスに渡されたポッキーをくわえる。
と、クリスが反対側に口をつけた。
「準備は良いかカイト」
「は、はい……っ」
クリスの顔が思ったより近く、カイトは赤面した。
しかしこれは神聖な儀式であってこんなやましい気を抱いてはいけないはず、と必死にこらえる。
小さな振動にクリスの顔が近づく。
クリスは至って真剣だ。カイトも儀式と聞いて、真面目にクッキー生地を食んだ。
やがて目と鼻の先に互いが近づき、ある程度覚悟していたとは言えやはりカイトは戸惑った。
クリスに勝って欲しいがもしこのままクリスが進んできたらポッキーはどうなるのか。
ただでさえ残り数センチ。
折ってしまおうかとも考えたがクリスに失礼だろうと思いなおす。
それにクリスに勝ちを譲るのも真剣勝負に水を指すのではないか…そもそも神聖な儀式。運と実力以外の要素を持ち込んではならないのだろう。
カイトがそう考え込むうちにふっとクリスの息がかかる。
伏し目がちなクリスの長い睫毛、深海のような青い瞳はいつにも増して真剣だ。
でももうすぐ鼻筋が触れてしまうかもしれない。
そしてそのうち……。
カイトの瞳が揺れる。
むしょうに恥ずかしくなり、耐え切れず目を閉じた瞬間、不意に何かが唇に触れた気がした。
恐る恐る目を開けるとクリスが柔らかな笑みを浮かべポッキーから口を離していた。
気づけばカイトの口許にもポッキーの姿はない。
勝負はどうなったのかとクリスを見上げるとクリスは困ったように言った。
「勝負は引き分けかな」
「そ、そうです……ね」
「結果を食べてしまうのが難点だね」
そう言えばそうだ。どちらがより多く食べたかなんて、どう確認しろと言うのだろう。
その疑問に思い当たったカイトをよそに、クリスはまるで結果など気にしていない素振りで言った。
「また来年再挑戦しよう」
「え……あ、はい……」
次は上手く出来るだろうか、もしかするとまだ調べ切れていないルールがあるのかもしれないなと考えながら、カイトはあとでオービタルに調べさせようと決めて。
ふと、クリスの言葉の意味に思い至りカイトは耳まで赤くなった。
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