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息抜きで打ってたものが何故か先に終わってしまったので。
GGのソル&カイ小ネタです。
ソルとカイの出会いの話はもう腐るほど描いてるんですけれども、何度描いても別のシチュが浮かんで面白いので何度でも出会わせてしまうwww
最悪の第一印象とか、最悪の出会いとかそこからくる腐れ縁とかあれいつの間にか一番近くにいね?とかいうのがどの作品でも好きです。
……こういうちょっと最初は嫌いだったのに。から始まるホモが好きなんですが、それってそのうちあれ実はこいつのこと好きじゃね?とかいう関係になること前提なんですけれども……。
ハトカイもVカイも別にそういうノリじゃないしな…Vカイに至っては普通に仲いいよ。ハトカイに関してはその後の好意ってものが皆無だから当てはまらない……。
とりあえず目付きの悪い受けが好きです←無理やりしめた
+++
「あぁ、ここにおったか」
「クリフ様…」
珍しく平穏な午後。
剣を携え、廊下を急いでいた小柄な人物は、呼び止められた声に白いコートを翻しながら振り返った。
明るいプラチナブロンドの髪が日差しにきらきらと光をこぼしている。
適度に切り揃えられた細い絹のような金糸に、青天を映した湖面をそのまま閉じ込めたような透き通った蒼い瞳。
その姿はあまりにも眩しく、身にまとった白亜の法衣から覗く白い肌も、まるで稀少なビスクドールを写したかのような子供だった。
「カイ。紹介しよう。今日からこっちで世話することになった男じゃ」
カイ、と呼ばれた子供は老人の言葉に真っ直ぐ男を見上げた。
身長180を超える男に比べれば目の前の子供の体格など貧弱そのものである。
しかし、間近で見上げられるその視線は予想以上に高く、男はそこで初めて目の前の子供の性別が男であると気づいた。
「はじめまして。私はカイ=キスクと申します」
ネイティブではないが流れるように美しい発音の英語で軽く自己紹介し、少年は男へ笑顔を向けた。
その土地で生まれ育っていない以上、どうしても避けられないのが訛りだ。
男の横でたっぷりとした髭に手を添えている往年の老人の発するスイス訛りは長年世界中を飛び回っていたソルだからこそ判断のつく違和感だった。
しかし目の前の少年からはその違和感が薄い。かと言ってネイティブにしては少々堅苦しい。注意深く耳をすませば、この少年の母国語がフランス語であるのだという確証が持てるまでになったが、カイが一言喋っただけで、男はこの少年とはどうにも馬が合いそうにない。と確証を持つに至った。
聖騎士団本部はフランスに所在を置いている。しかし世界中から団員が集まってくる中で共通語を英語とするのは自然な流れだった。
何歳から習い始めたか知るよしもないが、この流暢さの中にある気持ちの悪い棘のような違和感は、恐らくこの少年がお手本の発音を寸分違わず模倣し、会得した結果なのだろう。
それだけで、あまり関わりあいになりたくない相手だなと男──ソルはすっと目を細めた。
「あなたのお名前は?」
ごく自然に右手を差し伸べられながら、そう言えば自己紹介の途中であったのだと思い出す。
目の前の人当たりのよい笑みに問いかけられ、男はふっと口端を釣り上げた。
「ソルだ。…よろしくな、坊や」
「わっ」
求められた握手をするりと無視し、男は少年の頭をわしゃわしゃと掻き乱すと、くつくつと肩を揺らしながら廊下の先へ消えて行った。
案内は不要だとばかりにひらひらと翳された左手をため息混じりに眺め、クリフは先程から固まってしまっている愛弟子を心配そうに見上げた。
ソル……ファーストネームはバッドガイというが、そのふざけた名前の男は見た目の通りふざけた男だ。
幾分生真面目すぎるカイには刺激が強すぎるかと予想はしていたものの、初日から衝突することはないだろうと高をくくっていた長年の経験は失敗だったと身を持って教えられた。
当たり障りのないカイの受け答えのどこがソルの気に触ったのかクリフには皆目検討もつかなかったが、目の前の少年は今自分の身に何が起こったかすら理解しきれていないのであろう。
ようやく口を開いたカイの表情は久しく見たことのない苦虫を噛み潰したような苦渋に満ちており、クリフの前で取り乱すわけにはいかないという自尊心でギリギリと奥歯をかみしめ耐えているようだった。
「クリフ様……お言葉ですが」
「…主の言いたいことはわかるが、これが儂の命令であるという事実もわかっておるな?」
「…………はい」
珍しくたっぷりと間を置いて、カイは言い聞かせるかのように呟いた。
「それで……あの男の編入先ですが、配置は如何致しましょう?」
「あぁ、それならもう決めておるよ」
「それは……?」
聖騎士団は団長を除き全体で7つの大隊に分けられている。
大隊長率いる大隊は5つの小隊を抱え、5人の小隊長を統括し、ギアの殲滅にあたる。
カイは聖騎士団屈指の先鋭集団第一大隊の大隊長、通称「守護神」と呼ばれる存在だ。
通常聖騎士団員の纏う法衣は各々得意とする戦闘スタイルによって色分けがしてあるものの、ソルの纏う赤色は聖騎士団内のカラーリングには存在しない。
新入りの情報が余りにも少なく、カイはクリフに指示を仰いだのだが、この時に気ままにさえ見える老人は眼光鋭くカイを見上げてにんまりと笑みを浮かべた。
「物理の近が長らく空いておっただろう」
「えぇ、私のカバー出来る範囲内なので問題はありませんが、埋まっているに越したことはありませんね。ですが何分人手不足で」
「そこのな……」
「部隊長ですか?…そうですね、入団試験も無しの特別編入ですからそのくらいの実力は…」
「守護天使にな…」
「そうですか。守護天使……確かにフェリクスは前の戦闘で負った傷の経過が思わしくないようで…………え?」
現物理攻撃小隊長であるフェリクスは、先の戦闘でギアに受けた傷の直りが今ひとつ良くない。
彼の戦いたいという意志は尊重したいが、人手不足のせいで大事な部下を殺すわけにもいかない。
代わりを務められる人間がいるのであれば、フェリクスには治療に専念してもらうか、別の方法で働いて貰うことが望ましいが……。
「クリフ様、差し出がましいようですが…」
「言うてみい」
「先程の男……本当に小隊長に任命するおつもりで?」
クリフはカイに相談を持ちかけているのではない。それは十分に承知していることだが、カイにはどうしても、先程の男に背中を預ける気にはなれなかった。
「貴様の実力は認めとるよ。今更主の出方を試す必要もなかろう。しかし、儂とて長年培ってきた経験がある。儂は老いぼれとるつもりは毛頭ないよ」
確かにその通りだ。とカイは拳を握った。カイが誰よりも信頼し、崇拝しているクリフの考えなのである。
何よりカイを鍛え上げここまで育ててくれた恩師であり、父のような存在なのだ。
そのクリフは齢80を超える老体の身。素早さこそ若いカイに勝ちを譲るが、振るわれる斬撃の重さ、状況判断の素早さは未だ健在で、常に団長として第一線に赴いている。
「失礼致しました。今は一刻も早く聖戦を終わらせることが先決。私個人の私情を挟むなどあってはならぬことです」
「まぁそう責めることは無い。命を任せられるかどうか、それは死地での生き残りにかかわることじゃ。主の私情が悪いとは言わん。……じゃが…」
不自然に言葉を切ったクリフの言葉を待つカイの真剣な眼差しに、クリフは咳き込むように笑った。
「主があやつを変えてみせるというのなら、儂は止めはせんよ。協調性は無いよりあるに越したことは無いからのお」
愉快そうに笑いながら、クリフが廊下の先へ姿を消すのを見送って、カイは携えていた長剣をぐっと握りしめた。
+++
久しぶりに描いたので組織の細かい分類がわからずコンプリートガイドを取り出した。
数年経ったら流石に詰め込んだ設定もすぽーんと抜けるねwww
作中の負傷フェリクスさんは適当に見つけてきた名前なので意味は無いです。ドイツ系の男性名からかっちょいいのをば。
私はこってこての日本人なのでネイティブな英語とか、海外の人が英語聞くだけで国とかの訛りの判別が出来るかわからないけどそこはほら…妄想だからね!ソルならやれるよ!
GG初代かどこかのストーリーモードだかでクリフがキスクに向かって「貴様」呼びしてたのがなんとなくショッキング(意外)だったのでそう呼ばせてみたけど私の中でクリフって厳しいけど基本優しい食えないじいちゃんってイメージなので貴様呼びはなかなかむずかしかた(;^ω^)
さーてハロウィンやるかー
GGのソル&カイ小ネタです。
ソルとカイの出会いの話はもう腐るほど描いてるんですけれども、何度描いても別のシチュが浮かんで面白いので何度でも出会わせてしまうwww
最悪の第一印象とか、最悪の出会いとかそこからくる腐れ縁とかあれいつの間にか一番近くにいね?とかいうのがどの作品でも好きです。
……こういうちょっと最初は嫌いだったのに。から始まるホモが好きなんですが、それってそのうちあれ実はこいつのこと好きじゃね?とかいう関係になること前提なんですけれども……。
ハトカイもVカイも別にそういうノリじゃないしな…Vカイに至っては普通に仲いいよ。ハトカイに関してはその後の好意ってものが皆無だから当てはまらない……。
とりあえず目付きの悪い受けが好きです←無理やりしめた
+++
「あぁ、ここにおったか」
「クリフ様…」
珍しく平穏な午後。
剣を携え、廊下を急いでいた小柄な人物は、呼び止められた声に白いコートを翻しながら振り返った。
明るいプラチナブロンドの髪が日差しにきらきらと光をこぼしている。
適度に切り揃えられた細い絹のような金糸に、青天を映した湖面をそのまま閉じ込めたような透き通った蒼い瞳。
その姿はあまりにも眩しく、身にまとった白亜の法衣から覗く白い肌も、まるで稀少なビスクドールを写したかのような子供だった。
「カイ。紹介しよう。今日からこっちで世話することになった男じゃ」
カイ、と呼ばれた子供は老人の言葉に真っ直ぐ男を見上げた。
身長180を超える男に比べれば目の前の子供の体格など貧弱そのものである。
しかし、間近で見上げられるその視線は予想以上に高く、男はそこで初めて目の前の子供の性別が男であると気づいた。
「はじめまして。私はカイ=キスクと申します」
ネイティブではないが流れるように美しい発音の英語で軽く自己紹介し、少年は男へ笑顔を向けた。
その土地で生まれ育っていない以上、どうしても避けられないのが訛りだ。
男の横でたっぷりとした髭に手を添えている往年の老人の発するスイス訛りは長年世界中を飛び回っていたソルだからこそ判断のつく違和感だった。
しかし目の前の少年からはその違和感が薄い。かと言ってネイティブにしては少々堅苦しい。注意深く耳をすませば、この少年の母国語がフランス語であるのだという確証が持てるまでになったが、カイが一言喋っただけで、男はこの少年とはどうにも馬が合いそうにない。と確証を持つに至った。
聖騎士団本部はフランスに所在を置いている。しかし世界中から団員が集まってくる中で共通語を英語とするのは自然な流れだった。
何歳から習い始めたか知るよしもないが、この流暢さの中にある気持ちの悪い棘のような違和感は、恐らくこの少年がお手本の発音を寸分違わず模倣し、会得した結果なのだろう。
それだけで、あまり関わりあいになりたくない相手だなと男──ソルはすっと目を細めた。
「あなたのお名前は?」
ごく自然に右手を差し伸べられながら、そう言えば自己紹介の途中であったのだと思い出す。
目の前の人当たりのよい笑みに問いかけられ、男はふっと口端を釣り上げた。
「ソルだ。…よろしくな、坊や」
「わっ」
求められた握手をするりと無視し、男は少年の頭をわしゃわしゃと掻き乱すと、くつくつと肩を揺らしながら廊下の先へ消えて行った。
案内は不要だとばかりにひらひらと翳された左手をため息混じりに眺め、クリフは先程から固まってしまっている愛弟子を心配そうに見上げた。
ソル……ファーストネームはバッドガイというが、そのふざけた名前の男は見た目の通りふざけた男だ。
幾分生真面目すぎるカイには刺激が強すぎるかと予想はしていたものの、初日から衝突することはないだろうと高をくくっていた長年の経験は失敗だったと身を持って教えられた。
当たり障りのないカイの受け答えのどこがソルの気に触ったのかクリフには皆目検討もつかなかったが、目の前の少年は今自分の身に何が起こったかすら理解しきれていないのであろう。
ようやく口を開いたカイの表情は久しく見たことのない苦虫を噛み潰したような苦渋に満ちており、クリフの前で取り乱すわけにはいかないという自尊心でギリギリと奥歯をかみしめ耐えているようだった。
「クリフ様……お言葉ですが」
「…主の言いたいことはわかるが、これが儂の命令であるという事実もわかっておるな?」
「…………はい」
珍しくたっぷりと間を置いて、カイは言い聞かせるかのように呟いた。
「それで……あの男の編入先ですが、配置は如何致しましょう?」
「あぁ、それならもう決めておるよ」
「それは……?」
聖騎士団は団長を除き全体で7つの大隊に分けられている。
大隊長率いる大隊は5つの小隊を抱え、5人の小隊長を統括し、ギアの殲滅にあたる。
カイは聖騎士団屈指の先鋭集団第一大隊の大隊長、通称「守護神」と呼ばれる存在だ。
通常聖騎士団員の纏う法衣は各々得意とする戦闘スタイルによって色分けがしてあるものの、ソルの纏う赤色は聖騎士団内のカラーリングには存在しない。
新入りの情報が余りにも少なく、カイはクリフに指示を仰いだのだが、この時に気ままにさえ見える老人は眼光鋭くカイを見上げてにんまりと笑みを浮かべた。
「物理の近が長らく空いておっただろう」
「えぇ、私のカバー出来る範囲内なので問題はありませんが、埋まっているに越したことはありませんね。ですが何分人手不足で」
「そこのな……」
「部隊長ですか?…そうですね、入団試験も無しの特別編入ですからそのくらいの実力は…」
「守護天使にな…」
「そうですか。守護天使……確かにフェリクスは前の戦闘で負った傷の経過が思わしくないようで…………え?」
現物理攻撃小隊長であるフェリクスは、先の戦闘でギアに受けた傷の直りが今ひとつ良くない。
彼の戦いたいという意志は尊重したいが、人手不足のせいで大事な部下を殺すわけにもいかない。
代わりを務められる人間がいるのであれば、フェリクスには治療に専念してもらうか、別の方法で働いて貰うことが望ましいが……。
「クリフ様、差し出がましいようですが…」
「言うてみい」
「先程の男……本当に小隊長に任命するおつもりで?」
クリフはカイに相談を持ちかけているのではない。それは十分に承知していることだが、カイにはどうしても、先程の男に背中を預ける気にはなれなかった。
「貴様の実力は認めとるよ。今更主の出方を試す必要もなかろう。しかし、儂とて長年培ってきた経験がある。儂は老いぼれとるつもりは毛頭ないよ」
確かにその通りだ。とカイは拳を握った。カイが誰よりも信頼し、崇拝しているクリフの考えなのである。
何よりカイを鍛え上げここまで育ててくれた恩師であり、父のような存在なのだ。
そのクリフは齢80を超える老体の身。素早さこそ若いカイに勝ちを譲るが、振るわれる斬撃の重さ、状況判断の素早さは未だ健在で、常に団長として第一線に赴いている。
「失礼致しました。今は一刻も早く聖戦を終わらせることが先決。私個人の私情を挟むなどあってはならぬことです」
「まぁそう責めることは無い。命を任せられるかどうか、それは死地での生き残りにかかわることじゃ。主の私情が悪いとは言わん。……じゃが…」
不自然に言葉を切ったクリフの言葉を待つカイの真剣な眼差しに、クリフは咳き込むように笑った。
「主があやつを変えてみせるというのなら、儂は止めはせんよ。協調性は無いよりあるに越したことは無いからのお」
愉快そうに笑いながら、クリフが廊下の先へ姿を消すのを見送って、カイは携えていた長剣をぐっと握りしめた。
+++
久しぶりに描いたので組織の細かい分類がわからずコンプリートガイドを取り出した。
数年経ったら流石に詰め込んだ設定もすぽーんと抜けるねwww
作中の負傷フェリクスさんは適当に見つけてきた名前なので意味は無いです。ドイツ系の男性名からかっちょいいのをば。
私はこってこての日本人なのでネイティブな英語とか、海外の人が英語聞くだけで国とかの訛りの判別が出来るかわからないけどそこはほら…妄想だからね!ソルならやれるよ!
GG初代かどこかのストーリーモードだかでクリフがキスクに向かって「貴様」呼びしてたのがなんとなくショッキング(意外)だったのでそう呼ばせてみたけど私の中でクリフって厳しいけど基本優しい食えないじいちゃんってイメージなので貴様呼びはなかなかむずかしかた(;^ω^)
さーてハロウィンやるかー
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