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腐よろず雑記。 感想やラクガキ・小ネタを投下してます。 ZEXALが無事最終回を迎えましたが相変わらずカイト受けを欲しています!!切実!!
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ファイル整理してたら出てきたもの。
畳んでおきますので耐性のある方はどうぞ。未完ですが。

未完…未完ばかりだよ(; ・`д・´)

しかしソルカイの聖戦時代礼拝堂プレイは萌えるね!!
最近思うんだけどやっぱり二次創作ベーコンレタスな同人で羞恥心とかもってサイトやっちゃ駄目ですね!とおもた!
人様からアイツは変態だと指さされるくらいがきっと丁度良いんじゃないかと世間様の萌え作品を'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァしながら眺めてて思った次第です。

『背徳』


物音一つ無い白亜の空間。
建物の細部に細かな彫刻が施され、窓を彩るステンドグラスは日の光を受け七色のプリズムを白い床に映し出す。
眩しさに刹那目を細めカイは重厚な扉を静かに閉じた。
聖騎士団本部にある大聖堂は一日中開放されてはいるが、毎朝行われる朝礼以外の大半はこうして静寂に包まれている。
ギアの脅威に怯える世界で、ここはどこよりも神に近い場所だった。
そう。聖母像に見守られたこの大聖堂は破壊された世界中のどこよりも神に近しい神聖な空間だった。
だからそこに彼がいるという事実に疑問を隠せない。
中央通路を真っ直ぐ最前列の長椅子に向けて歩いた。激しい戦闘を考慮して作られたブーツの固い靴底がコツコツと石畳を鳴らす。
近づく気配に気づかないはずも無いのにその人物は身動き一つとる気配がなかった。
無論、寝ているなどという可能性は考えていない。彼ならばカイが大聖堂に入るずっと前からカイの存在に気が付いていたはずだ。
「こんなところにいたんですか。探しましたよ、ソル=バッドガイ」
ソル…と呼ばれた人物は長椅子に体を横たえたままさも煩わしそうに目だけをカイに向けた。そして何事もなかったかのように再びカイに背を向ける。
いつものことながらあまりに不躾な態度にカイはあからさまに目を細め、それでも団長という立場とここが礼拝堂であるという事実がカイの理性をかろうじて繋ぎ止めていた。
「そのままで良いから聞きなさい。今朝方の朝礼に貴方は出ていませんでしたね。せっかくクリフ様が皆にお言葉を下さったのに、全く貴方という人は…」
長引きそうな説教の気配を感じたのかソルはのそりと上半身を起こした。
「御託はいい、さっさと話せ」
「…バレていましたか」
いたずらを見咎められた子供のように肩をすくめてカイは手に持っていた書類を広げて見せた。
「入団してからのあなたの数々の問題行動は目に余るものがあります。本来であればそのような団員には然るべき処置を与えてきました。しかし、貴方の実力はこの団の誰もが認めています。だからこそクリフ様は今まで何の処罰も貴方に与えてはいなかったのですよ。この意味がわかりますか?」
ヘッドギアにくっつくほど間近で見せ付けられた書面にソルは面倒そうに目を通した。
形式ばった退屈極まりないそれがソル自身に対しての処罰令であることは文面から察することができる。
押し付けられた紙面を乱暴にはがして、ソルは見下ろすカイをからかうようにわざとらしく口端を吊り上げた。
「営巣にぶち込むってか?俺は構わねぇがな。…良いのか?それで?」
どこか挑むような口調にカイは表情を険しくする。この男はまだ懲りるということを知らないのだろうか。
「どういう意味ですか」
「言ったままの意味だがなぁ。俺を討伐から抜いて本当に良いのかって訊いてんだ」
「それは…しかし、貴方の振る舞いをこれ以上見過ごすわけにはいきません。…示しというものがあるのです」
「示し…ねぇ。大方、ジジイにも同じことを言ったんだろう」
「っ!!」
すべてを見透かしたような赤茶の瞳がカイの青い目を射る。
図星をつかれてカイは黙り込むしかなかった。
「何でわかった…って顔だな。いいか、坊や。俺はジジイに誘われてここにいるにすぎねぇんだぜ?その気になりゃ今すぐにでも出てって構わねぇんだがな」
「……」
処罰を逃れるための言い訳にすぎない、そんなことはわかりきっていたのにカイにはそれを跳ね除ける言葉が見つからない。
「困るだろ?今俺が抜けたらどうなるんだろうなぁ?ただでさえこの前の討伐で団員も減ってんのになぁ」
いつもの下らない戯言だ。耳を貸すな、カイ。
頭に鳴り響く警鐘が木霊のように思考を乱す。
短い沈黙が明確な答えとなっていた。
今現在の聖騎士団の状態ではソルが抜けた穴を埋めることはできないだろう。それは命令違反を繰り返す問題児だとしても、貴重な戦力には違いないという団全体の判断だった。
カイ個人の勝手な判断で人類全体を危険にさらすわけにはいかない。そんなことはカイ自身が誰よりも理解していたからだ。
「…クリフ団長はあなたを高く評価しています。それは私も認めます。ですから、」

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